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保険・不動産Vital Point of Tax

保険のちょこっと豆知識 指定代理請求制度をご存じですか?

2025/08/21

 生命保険や医療保険に加入している方でも、意外と知られていないのが「指定代理請求制度」という仕組みです。これは、契約者や被保険者ご本人が事故や病気により保険金を請求することができないときに、あらかじめ決めておいた代理人が代わりに請求できる制度です。

 例えば、次のような状況で役に立ちます。

・突然の事故で本人が昏睡状態になり、長期の入院が必要になった場合
・抗がん剤治療の副作用で、請求書類を記入することが難しくなった場合
・認知症を発症し、判断能力が低下した場合

 こうした状況になってしまっても、代理人が保険金の請求手続きを行うことができ、治療費や介護費、生活費をスムーズに受け取ることができます。また、成年後見人を選任する手間や時間を省けることもメリットです。

 注意したいのは、この制度は事前に代理人を指定していなければ利用できないという点です。また、請求できるのは入院給付金や手術給付金など被保険者本人の治療・療養に関する給付金に限られ、死亡保険金は対象外となります。代理人に指定できるのは、配偶者・子ども・両親・孫・祖父母・兄弟姉妹といった親族が中心で、契約時や契約後に保険会社へ届け出ます。

 特に、過去に保険に加入してから見直しをしていなかったり、ライフステージの変化で家族の状況が変わった方は、代理人が指定されていなかったり、代理人の変更が必要になる可能性があります。 保険会社ごとに制度の内容や手続き方法は異なるため、まずはご自身の契約にこの制度があるか、また、代理人を指定しているかどうかを確認することが大切です。 

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株式会社 日税サービス TEL:03-5323-2111

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